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アドバンスト・テクノロジー・プログラム(ATP) バイオケミカルズ
T8.未来産業を支えるバイオケミカルズ-Bio-chemicals for our future industry-
  • A.グリーンバイオ,B.フロンティアバイオ,C.その他

セッションオーガナイザー:
跡見晴幸(京大院工・教授)、大橋武久(奈良先端大バイオサイエンス・客員教授)
鴻池敏郎(塩野義製薬)、須貝 威(慶應大薬・教授)
秋吉一成(東医歯大生材研・教授)、深瀬浩一(阪大院理・教授)
磯部直彦(住友化学・主席研究員)、高柳輝夫(第一三共・監査役)
渡邉英一(東北大NICHes・産学官連携研究員)

21世紀はバイオの時代といわれて久しい。2003年にヒトゲノムが解析され、まさにポストゲノム時代に突入しており、新しいバイオ技術を生かした産業の勃興が期待されている。そこで、期待されているグリーンバイオ、フロンティアバイオを中心としたバイオケミカルズのセッションを企画した.注目されているバイオ技術を産業界に紹介し、未来産業を支える有用なバイオケミカルズの発明につなげたい.本セッションは、グリーンバイオ、フロンティアバイオ、その他で構成されており、最先端の産学の成果を基調講演、招待講演、依頼講演、一般発表(ポスター発表)で紹介する。

A)グリーンバイオでは人と自然が共生できる世界に必要なグリーンケミストリーを実現するバイオ技術としてバイオコンバージョン、バイオマス、バイオポリマー、植物バイオなどを中心とする。これら技術はいずれも,環境調和、省エネルギー,廃棄物削減、健康、安全、QOL向上,創薬などに寄与するものであり産官学での技術構築が望まれる。その最前線の技術の産業化に言及する。

B)フロンティアバイオでは我が国の基礎研究が世界的にも高いレベルにあるナノバイオテクノロジー分野においてその応用の領域・範囲を考える場とする。その内容はナノバイオ、バイオ計測、バイオマテリアル・先端医工学でありその具体的な産業化の可能性を議論したい。

C)その他では、未来志向の挑戦的バイオ技術や先鞭を切った実用化技術を紹介する。

本セッションでは、未来産業を支えるバイオケミカルズの創製のために研究でご活躍の講演者、発表者と聴衆とが一堂に会してバイオ技術の研究開発と産業化について、その現状と将来を議論する場を提供する。

  • 基調講演
    • 核酸相互作用の熱力学的データを如何に製品開発に適用するか(甲南大FIRST/甲南大FIBER・学部長/所長)杉本 直己
    • 単一構造のヒト複合型糖鎖をもつ糖タンパクの化学合成(阪大院理・教授)梶原 康宏
    • 植物の機能の解明と利用を目指して-有用代謝産物生産の試みとイネ科の鉄取り込み機構を中心に((財)サントリー生物有機科学研究所・所長)楠本正一
  • 招待講演
    • 擬天然物ペプチドの翻訳合成と薬剤開発への可能性(東大先端研・教授)菅 裕明
    • 医工学から再生医学へ(京大再生医科学研・教授)岩田 博夫
    • 内在性蛋白質の選択的ラベル化とイメージング(京大院工・教授)浜地 格
    • グリーンケミストリーを超す配糖化で稼ぐ、産学連携 ビジネス-岡山理科大学からの挑戦-(岡山理大理・教授)濱田 博喜
  • 依頼講演
    • バイサルファイトフリーなメチル化DNA解析法(理研 基幹研究所・JSTさきがけ・ユニットリーダー)岡本 晃充
    • 痛風・高尿酸血症治療薬の創製と研究開発戦略(帝人・帝人グループフェロー)近藤 史郎
    • 創薬のためのバイオ技術(シオノギ創薬イノベーションセンター・センター長)武本 浩
    • 加水分解酵素の利用と今後の展開(天野エンザイム・メディカル用酵素開発部長)廣瀬 芳彦
  • パネルディスカッション
    • 「フロンティアバイオケミカルテクノロジーの利用と産業化」
      パネリスト:杉本 直己・近藤 史郎・岡本 晃充・和田 健彦・大橋 武久
      コーディネーター:深瀬 浩一・鴻池 敏郎